粥腫(アテローム)の種類
粥腫には、くずれにくいタイプと、くずれやすいタイプがあり、それによって狭心症の性質も変わってきます。
くずれにくいタイプの粥腫は、内視鏡で見ると白く見えるので、白色内膜といいます。
白色内膜は、粥腫の表面が厚く線維化して安定しているので、くずれにくいわけです。
そのため、血管は狭窄していますが、粥腫がいきなりくずれて内腔が急に狭くなるということは少なく、内腔は確保されているといえます。
よって、血管が閉塞してしまう可能性は低いです。
この白色内膜のような安定した粥腫は、安定狭心症によく見られます。
一方、くずれやすいタイプの粥腫は、透けて黄色に見えるので、黄色内膜といいます。
黄色内膜は、線維性被膜が薄く、粥腫は脂肪が多くてやわらかいため、被膜が破れやすく、破れた部分に血小板が集まって血栓ができやすくなります。
この血栓を白色血栓とよびます。
これらの粥腫や白色血栓、もしくはその両方が混在して、血管の内腔を狭くしているわけです。
ちなみに、血栓が完全に血管を閉塞すると、心筋梗塞ということになります。
また、急性冠症候群の場合は、血栓が内腔を閉塞している場合が多いようです。