安定狭心症とは
安定狭心症は、冠動脈が動脈硬化を起こし、内腔が狭くなることが原因で起こります。
血管壁は、年齢とともに厚く、弾力性を失っていきますが、さらに血液中のコレステロールなどの脂肪が血管の内壁に付着して、コブのようになります。
これを粥腫、またはアテロームとよびます。粥腫のできた血管は、当然狭くなります。
安定狭心症では、粥腫は厚い線維性の被膜におおわれています。
そのため、この粥腫はくずれにくく、いきなり冠動脈が詰まることは少なくなります。
その結果、病状が安定しているので、安定狭心症とよばれています。
安定狭心症は、階段をのぼったり、重いものをもったり、いつもより激しい運動をしたりしたときに、症状が現れます。
また、興奮したり緊張したりすることでも、症状が起こることがあります。
ただし、安静にしていると、痛みはやわらぎます。
安定狭心症は、症状が起こる行動や運動量が大体決まっていて、症状の起こりやすい状況や時間帯なども大体決まっています。
つまり、きっかけさえなければ症状は起こらないわけです。
この性質も、安定狭心症とよばれる理由の1つです。
このように、安定狭心症の場合、症状が起こりやすい状況がわかっていれば、運動量を制限したり、前もって薬を服用したりすることによって、症状を予防することもできます。